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楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

あなたの好きな日本のインストグループって何ですか?

この問いへの答え方で、なんとなくその人の人となりが見抜けます。

 

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SPECIAL OTHERSと答えたあなたは、『フェスといえばロッキンよりもサマソニよりも、ライジングサンかアラバキ派』の人。

DEPAPEPEと答えたあなたは、絶対家に1個は麦わら帽子ある。

「te'」と答えたあなたは、とりあえず音がでかくて音圧さえあれば割と何でもよくなってしまうタイプの人。あと大体バケットハットが好き。あと9mmも好き。

YMOと答えたあなたは、おじさん。実年齢が若かったとしても趣味嗜好のベクトルが完全におじさんのそれ。「ライディーン」流しとけば2時間は語るタイプ。

カシオペアと答えたあなたも、おじさん。YMOよりも純度高めのおじさん。ややおじいさんに足かかってるぐらいのレベル。

SAKEROCKと答えたあなたは、8割の確率でここ3~4年の間にSAKEROCK星野源の存在に気づきハマっていったタイプの女子。あと1割の確率でフェミニスト。もう1割の確率でハマケンのキャラが好きな変態。

 

大体当ててる自信あるわ~。

しかし何回聞いてもこの曲、未来生きすぎ。時代錯誤甚だしい。

 

この世にインストバンドなど星の数ほどあり、そのそれぞれにそれぞれの良さがある。ちなみにスペアザもデパペペもte'もYMOカシオペアSAKEROCKも全部好きです。ただ女子十二楽坊とかに関してはちょっとよくわからないんで、「インスト!?女子十二楽坊!!」って感じで覗きにきた鼻息荒めなおじさんとおばさんは申し訳ないんですけどお引き取りください。ていうか中国だし。あとAphex Twinとか言ったやつもさっさと帰れ。ここにお前の居場所はねえ。コーンウォールへ帰れ。

 

 インストの何がいいかっていうのは人それぞれだと思うけど、その最たるところは「強烈な投影感を得られる」ところにあると思っている。

 

歌モノは歌詞があって、歌があるのが当たり前で、歌詞の中の登場人物や風景描写を追体験することによりカタルシスを得る。

直接的な表現をあえて避けて聞き手の理解力にゆだねる場合も多々あるにしろ、どうしても「枠」ができてしまうのはしょうがない。

スピッツの「春の歌」聴きながら雪景色想像しろって言われても無理だ。そういうことだ。歌モノにはいい意味でも悪い意味でも「枠」があって、そこから外へ出ることは基本的にはできない。

それが歌モノの良さでもあるんだが。

 

インストというのは歌詞がない。歌がない。場合によってはメロすらない。

だからこそ自分の好きなままの物語を強烈に投影することができて、歌モノにはないオーダーメイド感が味わえる。付けようと思えば自分で歌詞だってメロだってつけられるわけだし。

ただそうやって付けたメロや歌詞は往々にしてしっくりこない。

なんなんだろうあの現象。

 

だが逆に言うと、インストの曲で「枠」を作ることはめちゃめちゃ難しい。

どうとでも解釈できるからこそ、春の曲を作ったつもりなのに「冬っぽいな~この曲」と思われてしまうこともある。そりゃあ歌詞がないから、この曲が春だということを指し示す物差しがないわけだから、当然そうなるのもしょうがない。

だからこそ、インストなのに「枠」がある曲が作れるインストグループっていうのは本当にすごいんだと思う。

 

さあこっからがやっと本題だ。

今日は「あらかじめ決められた恋人たちへ」の話がしたいんだ。

 

この曲を聴いて、どういう風景が浮かんだだろうか。

過半数が「少年・少女時代」と答えたはずだ。

絶対そうだ。いや違うとは言わせない。

 

こんなノスタルジックな曲ある?聴いてたらそのまま眠りについて目が覚めたら小学3年生ぐらいに戻ってそうだよ。夕方の街をランドセル背負って歩いて帰るあの感じ。縁石の上と白線の上しか歩けないっていう謎の自分ルール作って家までの道を歩いてたあの日々。友達と遊んで日が沈んで、坂道を自転車でかけ下りながら家に帰るあの風景。交わした言葉も嗅いだ匂いも秒で思い出せる。

 

…っていう「枠」の中でのオーダーメイド物語が出来上がる。

すごくね?これ。

まあ確かにちょっとズルいところはある。鍵盤ハーモニカとか使われるだけでノスタルジーだし。あの音で引き戻される感じはあるけど、それ抜きにしても畳みかける構成とPVの逆再生も相まってとんでもねえノスタルジー。

初めてあら恋聴いたのが学生のころで、なんかそれ以来思い立っては聴いてまた思い立ったときに聴いてっていうのを繰り返してる。絶妙な中毒性。

 

あとこのライブ感。

イントロのメロがテルミンっていう超絶飛び道具なのに泣ける感じ。

一見カオスなのに、超ロジカルなカッコよさ。半端ない。

 

インストの曲の良さは何度も言うようにオーダーメイド感なわけなので、あんまりあれこれこねくり回して説明するよりも、自分にぴったり当てはまる情景描写を探しながら、自分なりの追体験状態でとにかくいっぱい聴いてもらうのが最高に気持ちいいと思う。

 

というわけで、ここまで見た皆さんは来月出るあら恋のベスト買ってください。

 

聴き終わってから、聴いた人同士でおれはこんな物語だったとか、おれはこういう風景が浮かんだとか、そういう話ができれば、それはとてもインスト冥利に尽きる素敵なことだと思うんです。

 

ちなみにこのブログ的に言うと、あら恋でベース弾いてる剱さんが完全にただのハロプロヲタで推せる。

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