楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

BiSH「Less than SEX TOUR」@RISING HALL

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行ってきた。なんだかんだでTIF以来のアイドル現場。

 

まあとにかく結論を先に言うと、最高&最高&最高。BiSHのツアーは「Eden of Sorrow」広島以来だったけど、地方BiSHはなぜこんなにも楽しいのか。TIFの瞬き6連発のときとはまたちょっと違う高揚感。

 

このツアータイトルだからだろうけど、SEがスパンカーズの「Sex On The Beach」でもうメンバーが出てくる前からアゲアゲ。アイドル現場でメンバーが出てくる前からセックスセックス連呼できるのはBiSHぐらいだろうな…。強いて言えばベッド・イン

セトリ自体はこのツアー全編通してそんなに大きく変わることはないみたいだけど、やっぱりド頭の「BiSH -星が瞬く夜に-」はテッパンもテッパン。とりあえずここでもう周りの知らない人と肩組みまくって頭振りまくって「はいせーの!はいせーの!」と絶叫。

(↑記念すべきBiSHのデビュー曲かつアンセム。)

 

やっぱBiSHの曲めっちゃ良い。10月の新譜に入ってる「オーケストラ」も初めてライブで見れたけど、「MONSTERS」とか「DEADMAN」とかのもう訳わかんなくなるぐらいめちゃくちゃになっちゃう曲と違って、「Is this call??」みたいな、曲が終わった瞬間拍手もできなくなるぐらいに圧倒されてしまう曲だったので異常に聴き入ってしまった。

(↑制服着た子、なんか見たことあると思ったらりーめろ先輩だった…ねむねもで見たわ…)

(↑わっせっそわっせっそわっせっそ!!!)

 

なんか、前のツアーで見た時に比べて、ハシヤスメとリンリンの2人が加入して1年たった今、ようやくBiSHのメンバーとして本格的に機能してきたかな?っていうのを感じた。「Eden of Sorrow」で見たころのはっしーとリンリンはまだやっぱり不慣れというか、現場の雰囲気に慣れることに必死だったように思えた。今はこないだ入ったばかりのアユニがそういう立ち位置にいるのかな。

あ、アユニ。アユニめっちゃよかったんですよ。やっぱりまだまだ不慣れなところもあるし振りもミスってたりしてたけど、今は逆にそこがいいかなと。ハグ・ミィが「熟女」だったのに対して完全に「妹」キャラだなアユニは。「ぴらぴろ」のラスサビでめっちゃミスって照れ笑いのとこは完全に脳裏に焼き付けた。

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(↑アユニ・D。日替わりのD、今日はダメージのDだった)

 

そんなこんなでやっぱり楽しい地方BiSH。10月出る新譜もiTunes先行で買って聴いたらめっちゃよかったし。リンリンのクリエイティビティが爆発してた。曲は聴けるけどやっぱり盤面でほしいと思ってCD予約したら3チェキ撮れた。

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(↑アイナとはっしーに「殺してください」ってリクエストしたらこうなった)

 

最近のBiSHのライブ見てると思うけど、みんな「OTNK」サビ前のイェッタイガー言いたがりすぎじゃない?Bメロ入ったあたりからみんな「イェ…イェ…イェ…」って言ってたし。確かにあれ最高に気持ちいいけど。

(↑アイドル史上最も気持ちよく決まるイェッタイガーは0:50ぐらいから)

 

汗だくになったけど、かけてたバッグもベルトちぎれたけど、楽しかった。

 

「専用劇場型ローカルアイドル」というビジネスタイプ

「専用劇場(=専劇)」を持っているアイドルは、そう多くない。「他との差別化を図る」という意味ではこれ以上に贅沢かつ効果的なやり方はない。もちろん長所があれば短所もあるのは当然だが、今年はこの「専用劇場型ローカルアイドル」に大きな波が押し寄せている。

 

専劇といえばまず間違いなくその走りになったのはAKBグループ。いまでこそ全国区はおろか日本を飛び出して世界からの注目も受ける、日本を代表するポップカルチャー・アイドルを象徴するグループになっているが、秋葉原ドンキホーテの8階に「AKB48劇場」が完成したのは2005年の話。まだ全然AKBがメジャー級でもなんでもないころに作られたのが「専用劇場」というビジネスタイプの始まりだとされている。

そこからはほぼなし崩し的に、2008年には名古屋にSKE・2011年には福岡にHKTと大阪にNMB・そして2016年には新潟にNGTの専用劇場が次々とオープンし、「AKBグループのアイドルには、専用劇場に行けば会える」という専劇商法の先駆者となった。

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(↑AKB48劇場。「日本で最も洗練された見世物」って今覚えばすごい大口…)

 

当然これを後追いしないアイドルグループがいないわけがなく、過去様々な専劇型アイドルが誕生してきた。とはいってもメジャーアイドルで専劇商法を用いるグループは数少なく、活動拠点とする地元への根付きをより強固なものにするための一つの方策として全国各地のローカルアイドルが導入していくのが主流だった。

しかし、ローカルアイドルと言えば聞こえはいいけれど、今や全国各地にごまんといるご当地アイドルたち、かたや盛り上がればかたや衰退していくのが世の常。

長い下積み時代がようやく報われ始めたNegiccoや、スターダストという強力なプロデュース力をもったバックに押し上げられて名古屋から飛び出したチームしゃちほこ、「奇跡の1枚」によって1人のメンバーがピックアップされたことによりグループ全体の知名度もあがったRev. from DVLなど、地方から全国へと羽ばたいていくロコドルがいる一方で、大きな会場を埋められるほどのヲタ付きもなければ強力なレーベルの後ろ盾もないグループは、日々生まれては日々消えていく。

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(↑かの有名な「奇跡の1枚」。この1枚の写真が1組のロコドルの運命を変えた)

 

そんな衰退の波が、専劇型ローカルアイドルにも押し寄せてきている。9/19をもって、広島のローカルアイドル「MAPLEZ」がホームとしてきた本通の専用劇場「STUDIO MAPLE」が閉店することが決まった。時を同じくして、福岡のローカルアイドル「HR」の専用劇場「ボックスシアター」も今年11月をもって移転されることが発表された。そして周知のとおり、前述のHKT48専用劇場も、初公演から4年4か月経った今年の3月にすでに営業終了となっている。

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(↑広島・本通のSTUDIO MAPLE。初めて行ったとき「推しメンおにぎり1500円」に驚愕したことを今でも覚えてる)

 

…というのが、最近あったあれこれのお話。

正直なところSTUDIO MAPLE何回か遊びに行ってただけに、なくなるとなるとかなりショックなんだな。広島のアイドル事情はSTUDIO MAPLEとアクターズスクールの極端な二極化が特徴だけど、アクターズスクールはあくまでもスクールだからおいそれと手を触れられない、となると広島で一番身近に触れ合えるアイドル文化っていうのがまさにSTUDIO MAPLEだった。GINGANEKOも当然そこで知ったし…。

専用劇場っていうのは、一見するとめちゃめちゃ敷居が高いようであって実はそうでもなかったりする。だからこそ、新規の人たちが入っていきやすいひとつの入り口として今後もっと整備されていけばいいなと思っていた矢先のこれ。やっぱり固定費が馬鹿にならないのか…。

 

単純に、アイドルと直接触れ合える場所が減っていくっていうことはさみしいなあ。

最近良いな~と思った映画サントラ

RADWIMPS - 君の名は。

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映画が大ヒットしているそうで。もちろん見に行きました。

大学時代に授業の中で「ほしのこえ」を取り上げたことがあってそこから新海監督作品いろいろ見始めて。ぶっちゃけ「秒速5センチメートル」を初めて見たのは割と最近。「言の葉の庭」はリアルタイムで見た記憶があるな。

新海監督といえば作品内の映像美に徹底的にこだわるところが特徴だとしてあれこれ言われるけれど、「君の名は。」でもう行きつくところまで行った感ある。見てて本当に『もう実写より綺麗なんじゃね?』と思ってしまった。実写じゃなくて、アニメの中で現実を写実的に描くことの意味というか、アニメじゃないと見えてこない繊細な部分がより際立って来たりっていうのが特に特徴的な映画だったと思う。

このCDもやたら売れてるっぽいですね。自分がRADWIMPSのCD買うのなんて、アルトコロニー以来だから7年ぶりとか?久々に聴いたけど、やっぱRADいいな~。

「音楽:RADWIMPS」をプロモーション段階から相当プッシュしてたし、映画も「RADWIMPSのMVを2時間の尺で撮ってみたらこうなりました」感が結構あったから物語との親和性もすごい高くて、音楽アルバムとしてもサントラとしても有能。

個人的なおすすめは「奥寺先輩のテーマ」と「口噛み酒トリップ」かな。あと「前前前世」に全然これまでのRADっぽさを感じなくて逆に面白くて好き。どっちかっていうと典型的なBUMP曲だよなこれ…。スネアの音数をもっと減らせば完璧になるけど。


RADWIMPS 前前前世 (movie ver.) MV

 

 

鷲巣詩郎・伊福部明 - シン・ゴジラ音楽集

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もう、最初から最後まで最高でしょこのサントラ。

1曲目始まった瞬間に、映画冒頭にあった時代別東宝のロゴ3連発からのタイトルロゴのシーンが脳内再生されて再現度高すぎ!!!!ってなった。

全32曲のフルコース。個人的に好きなのはやっぱり宇宙大戦争マーチ・怪獣大戦争マーチかな。劇中で、前者はヤシオリ作戦遂行時に、後者はエンドロール中に流れるっていう重要な役回りを任せられる曲。言わずと知れた伊福部明さんのこれがもうずっと好きで好きで。初代ゴジラフリゲイトマーチが元になってる曲で、ゴジラファンにとっては相当ソウルフルなトラック。

あと全編通して目立つ「EM20」。エヴァのあの有名なBGMをこすり倒した感じで、これが何回もリフレインされてるとエヴァのサントラ聴いてるのかゴジラのサントラ聴いてるのかよくわからなくなってくる。32曲中8曲「EM20」だから。ちなみに4曲連続のところあるから。


EM20 ( Special Extended Mix ) - Shin Godzilla OST (Godzilla Resurgence OST).

 

 

Suicide Squad: The Album

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日本では今月10日に公開予定の「スーサイド・スクワッド」。早く見たい。

ヒップホップ・R&B・ブラックコンテンポラリーといろんなジャンルからいろんなグループの楽曲を集めた1枚になってる。ただあまりにもなんか一癖あるのが多すぎて入門用って感じじゃない気がしたかな。Eminemの「Without me」とか14年前だぞ。まさかこんなところで再評価されるとは。

あ!これ買おう!って思ったのがPanic! At The Discoの「Bohemian Rhapsody」入ってるからだった。曲は言わずもがなQUEENカバーだけど、最近PATDがこの曲をライブでやってたらしく、音源化はこれが初めて。劇中未使用なのが残念。My Chemical Romanceとかと同列で語られたりするグループだけど、そういうエモっぽさがしっかり残っててよかった。


Panic! At The Disco - Bohemian Rhapsody (from Suicide Squad: The Album) (Audio)

仮面ライダーアマゾンズ、おもしろい。

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【New PV】仮面ライダーアマゾンズ

意外と見てない人が多いみたいなのでぜひ見てほしく、これの話します。

 

仮面ライダーアマゾンといえば、言わずと知れた仮面ライダーシリーズの4作目。1号・V3・Xと割と王道ヒーロー路線を踏襲する流れができつつあったにもかかわらず、Xが意外と不振だったことに由来して超ド級の異色作をやってみようというコンセプトのもとに誕生した異形のヒーロー、それがアマゾン。

めちゃめちゃ面白いのに大人の事情で24話しかなかったり、それなのに1話に登場したゲドンっていう敵集団が10何話かそこらであっという間に退場してしまってガランダー帝国っていう新しい敵集団がどこからともなく参戦してきたりと何かにつけて突っ込みどころが多いにもかかわらず、突き抜けた異色性と怪奇性が一定の特撮ファン層から未だ熱い支持を受けている。日本ヒーロー史に残る名作かつ異作と言える。

そして仮面ライダー生誕から45周年となった今年制作されたのが、そのアマゾンを原点としつつも設定やストーリーをすべて新調し、リブート作品として世に送り出されたこの「仮面ライダーアマゾンズ」。これが今年の6月に全話配信されたんだけど、マジでおもしろかった。

 

まず地上波ではなくてAmazonプライム・ビデオでの限定配信だったため、いわゆる日曜朝8時からの仮面ライダーとはちょっと毛色が違う。もちろん子供が見てもある程度楽しめる内容にはなってるけど、基本的には硬派かつ重厚かつグロテスク。10年前に劇場公開された「仮面ライダー THE FIRST」と「~NEXT」に通ずる雰囲気があるというか、あそこまで暗くはないにしても「これ、子供が見たら泣いちゃうんじゃない?」っていうぐらいかなり攻めた演出が多数。

それもそのはず、設定上最も重要なコンセプトは「食人」。劇中の企業・野座間製薬が過去の実験で作り出した、人間のたんぱく質を極度に好む「アマゾン細胞」に翻弄される人々を描く物語がベース。劇中で呼称される「アマゾン(=アマゾン細胞の実験体)」は、アマゾン細胞の活動を抑制する薬剤が切れると自我を失い、ばったばったと人間を食べていく。それはもうとにかく食べる。食べたすぎてしょうがなくなるらしい。

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↑とにかく人を食べる。

 

劇中登場する仮面ライダーは2体。水澤悠が変身する緑のアマゾンオメガと、鷹山仁が変身する赤のアマゾンアルファ。ちなみに水澤悠も鷹山仁も、経緯の差こそあれどアマゾン細胞のキャリアで、今作ではライダーが自分たちの同類を倒していく話になっている。これが意外と終盤になってポイントになってくるんだけど…。

オメガとアルファはしばしば「養殖」と「野生」みたいに分類されることが多くて、悠は自分の足で外に出たことがない、養殖のアマゾン。仁はアマゾンになる前から、自分で殺したもの以外は口にしたことがないという野生のアマゾン。この対比と、中盤から終盤にかけて悠が「養殖から野生にかえっていく」過程が割と見もの。

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↑養殖のアマゾン、水澤悠ことアマゾンオメガ。

 

他にもいろいろと語りたいことあるけどキリがなくなる…。特にスタッフ陣とか…。メイン監督は石田秀範さん、脚本は小林靖子さん、プロデューサーは白倉伸一郎さん。もう、平成ライダーフリークに言わせればありがとうございます!!!!!みたいなメンツが好き勝手やっているというのが最高にエモい。

仮面ライダーだけど、仮面ライダーじゃない」って感じるところも結構おもしろいというか。劇中に「仮面ライダー」っていう呼称は1回も出てこないし、白倉プロデューサーが思い描く『単純な勧善懲悪ではないライダー物語』を地でいってるからこそこういう重厚なストーリーでやりくりできるのかなとも思う。

 

Amazonプライム・ビデオでの全話配信が完了して、今はBS朝日TOKYO MXの2局で放送中。来年春には2期の制作も決定しているらしく、まだまだこれから楽しめるコンテンツ。というわけで今年イチオシのライダーコンテンツ、アマゾンズ。おすすめなのでぜひ。これのためだけにAmazonプライム入っても損しないと思う。

個人的には七羽さんが最高のキャラかつ意外と劇中めっちゃ重要な立ち回りしかしてなくて大好き。

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東亜優さん演じる、泉七羽。アマゾンアルファこと鷹山仁のパートナー。

「℃-ute」解散にみる、アイドルのこれまでとこれから

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℃-uteが、解散する。

 

正直アイドルにどっぷりハマりはじめたころからハロプロに詳しかったわけではないし、むしろ自分のドルヲタ人生の中ではハロプロは決してメインストリームではなかった。そんな自分にとってでも、いつだってごく当たり前のように存在して、当たり前のように触れることのできた、数少ないアイドルのうちの一つ。全てのドルヲタに対して平等に、普遍的に愛を振りまいてくれた存在である、そんな℃-uteが、解散する。

ハロー!プロジェクト」が成立して以来、ハロプロ黎明期を支えたグループと言えば2004年に生まれた「Berryz工房」、そして2005年に生まれた「℃-ute」、通称「ベリキュー」の2組。その片方の車輪として12年間回り続けてきたBerryz工房が昨年3月に無期限活動停止を発表したことにより、もう片方の車輪である℃-uteハロプロ最年長グループとなった。

そんなハロプロはおろかアイドル界を牽引する年長者グループが、来年2017年6月のさいたまスーパーアリーナワンマンをもって解散することがきょう発表された。これで、ハロプロ黎明期を支えたBerryz工房℃-uteの両輪がともに動きを止めることになる。

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Berryz工房×℃-ute、通称ベリキュー

 

アイドル業界は、かつての戦国時代から一斉撤退期に差し掛かりつつあると言われてもいる。今現在日本に存在すると言われているアイドルはおよそ3000組超。市場において既に飽和していたアイドルたちが次々とここ数年で姿を消し去りつつある。奇しくも、ハロプロのみならずアイドルそのものの黎明期を支える存在でもあったBerryz工房℃-uteの活動停止・解散がここ数年間の「アイドル一斉撤退期」を象徴する出来事になってしまった。

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唯一神矢島舞美

 

とは、まあ、言ったものの、戦国時代から一斉撤退期へ変わる転機を間近で見ることができてしまっているのが個人的には非常に悲しいと同時に、これこそ自分がアイドルに対して感じる「おもしろさ」でもある。℃-uteを解散するということは、「アイドルではないあの5人を見れる」ということにもなる。事実今回の解散は、メンバー全員が20代になったことをきっかけに、グループの今後を考えるようになったというところに端を発する。5人それぞれが今後はそれぞれ個人として活動を続けていく。12年間続けてきた「アイドル」ではない形で。

それと同時に、ハロプロの組成も変わっていくことになる。モー娘。にまつわるハロプロ創生の時期を第1期、Berryz工房℃-uteの両輪のもとに繁栄を遂げた時期を第2期とするならば、これからは名実ともにアンジュルムハロプロを牽引していく、いわば第3期へと舵を切っていくことになる。

ここ数年、Juice=Juiceやこぶしファクトリーつばきファクトリーと新しいグループにも強い勢いがあるハロプロ。間違いなく新しい時代へ突き進んでいってくれるはず。

 

ここからは正直な気持ち。

解散してほしくないです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もっともっと見たかった。ずーっとたまアリで単独公演をやることを目標に掲げつつ、それを最後に達成して終わりって、かっこよすぎる。かっこよすぎるよ。かっこよすぎるからこそその先をもっと見たいと思わされてしまった。

でももっと℃-uteを見たかったという気持ちと同じぐらい、これからのハロプロをもっと見たいというのもある。メインストリームでもあるモーニング、大黒柱になるアンジュルム、それこそ飛ぶ鳥を落とす勢いのこぶし、つばき。脇はJuice=Juiceとカントリー・ガールズでがっちり固めてある。ベリキュー両輪期と同じぐらいのレベルでフォーメーションは組みあがりつつある。

一斉撤退期、ドルヲタにとっては多少辛い響き。何よりももっと見たい。もっと見せてほしい、ほしかった。ただ、始まりがあれば終わりがあるし、キレイに終わるもののほうが美しいと個人的には思う(最近のBiSとか見てると特に)。楽しめるうちに、120%楽しんでおかないと損をするのは自分。℃-uteは去り際になんとなくそんなことを教えてくれたような気がする。

 


℃-ute 『心の叫びを歌にしてみた』(℃-ute[A Song from my Cying Heart]) (MV)

「あなたの代わりはどこにもないけど 私の代わりは居るみたいだね」

℃-uteの代わりなんて、マジでどこにもいない。12年間お疲れ様でした。と言ってもまだ終わってない。来年、℃-uteが終わる瞬間まで、しっかり見届けます。

TIF関連でいろいろと手に入れたCDの話

結局30枚ぐらいいろいろと買っちゃっていくら使ったか覚えてないけど、やっと全部聴けたので何枚かピックアップして話します。

 

Peach sugar snow - キミと僕のwhisper

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サララさん加入後の新生PSS初のアルバム。Peach sugar snowについてはここで何回も触れてるから割愛。山梨発のウィスパーボイスアイドル。

いや~~、良い。この一言に尽きる。「さよなら惑星」「仮初の涙」のころは結構ローテンポで抒情味のある曲が多かったイメージが強くて、これはもうK&Mの小林清美先生にとっては専売特許みたいなところあると思ってて。歌詞の重さというか、救いのなさと相まってなんか印象に残る曲っていうのが多かった。

サララさんが入ってからのこの新譜は、歌詞の救えなさ加減をうまくキープしながらちょっとアッパーさが増してる印象だった。「絶望の中の希望」とか特に。でも全編やっぱりウィスパーボイスだから、ただのアッパーな曲で終わらずにどこか印象に残る曲としてPSSなりの「ウィスパーボイスソング」を確立してきてる気がする。すごいわ。

あと僕が大好きな音楽ライターの南波一海さんがタワレコ内に立ち上げた新レーベル「PENGUIN DISC」からのリリース1発目CDがこれ。タワレコ新宿のレーベルお披露目イベントにも行ってきたけど、楽曲派垂涎のメンツがそろってた。

 

RYUTist - 日本海夕日ライン

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「柳都(=新潟市)のアーティスト」でRYUTist(リューティスト)。新潟発のロコドル。ちなみにRYUTistPSS同様PENGUIN DISC所属になった。最高。

新潟がマジで今やばい。NegiccoNGT48はもう誰でも知ってるレベルだと思うけど、ここにさらにRYUTist。新潟すごい。移住したい。各地様々なところでロコドルは日々生まれては消えていくけど、新潟はいま日本で一番ロコドルに関しては成功してると思うな~。なんでなんだろう?そういう土壌ができてるからかな?

なんだろう、この嫉妬。ロコドルのお手本みたいなグループだから新潟をすごい大事にしてるし、当然活動の中心も新潟だし、だからこそ感じる嫉妬。羨ましいを通り越して悔しいんだけど。西日本にも遊びに来てください。お願いします。西日本にもいいゆるキャラそろってるんで。

アルバム全編通して結構テンションの高さが統一されてるのもあって相当聴きやすいし、「日曜日のサマートレイン」あたりで「いま俺最高のポップスアルバム聞いてるわ~」って思えるところが、攻め方の違いこそあれどなんとなくNegiccoと共通性あるかも。今回買ったCDの中では一番ヘビロテしてる。名盤。あと歌詞カードの地図がかわいくて好き。あとなんにでも「さん」をつけたくなる。

メンバーの佐藤さんに、唯一神矢島舞美と同じ雰囲気を感じるのは僕だけだろうか…

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 一応ポスターにサインも押さえといた。

 

校庭カメラガールツヴァイ - Dis dear month of August

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通称「コウテカ2」。そういえばイギリスのテクノグループに「Autechreオウテカ)」っていたよなとか思ってたら略称をそこに寄せたかったから「校庭カメラガール」っていうグループ名にしたらしい。いろいろとメンバーチェンジを経て、今はドイツ語で「2」を意味する「ツヴァイ」が付いたグループ名へ。

今のラップ・ダンスミュージックアイドルシーンを牽引するのがlyrical schoolだったとするなら、そこに追随していくのはhy4_4yhとかRHYMEBERRYとかコウテカとかになるんだと勝手に思ってる。リリスクに比べると市場はニッチなんだけど、確実にコア層のハートをがっちりつかんで少しずつ地上へ顔を出しつつある感じ。それぞれちょっとずつどころか結構ニュアンスは違ったりするからひとくくりにしていいのかはあれだけど…。そもそもコウテカはヒップホップじゃないって明言してるし…。

前回の「Leningrad Loud Girlz」に入ってた「Trip with Mr.Sadness」っていう曲が個人的にめちゃめちゃ好きでコウテカ相当ハマったんだけど、今回はそういうのとはちょっと一線引いてるというか、アルバムタイトルにもあるように結構「8月」とか夏についての心象風景みたいなものをイメージした曲があって、ちょっとコンセプトアルバムっぽいな~っていう感じもあった。これはこれでアリだな。イケイケの集団が浜辺とかで聴いてそう。

 

青森ナイチンゲール - NEBUTA ~跳~

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完全に勢いだけで買ったら結構面白かったのでサインをしてもらったCD。タイトルがあれだから相当縦ノリで太鼓とか入ってくるのかな?と思ってたらまさかのミニマリズム。ぶっちゃけイントロで「えっ?OVERTURE?出囃子?」って思ってしまうぐらい想像と真逆のものが来て面食らった。

青森だったらりんご娘のイメージが結構強いけど、無理やり追いついてきたな~って感じする。音の打ち込み感とかも結構地下っぽさがあって、CD-Rとか普段から現場で買いあさってる人にとってはかなり耳なじみある音じゃないかと思う。

まだ全然詳しくないから何とも言えないけど、ちょっと追っかけてみようかな。とはいえ青森まで行けないので切に西日本に来てくれることを願う。

 

Suchmos - MINT CONDITION

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ハウプト界隈の人が紹介してたので気になって入手。このバンド単純にすごいなっていうのがもう「日本人離れしたグルーヴ感」。あぁ、このワード言いたかった。

ブラック・ミュージックってスティーヴィー・ワンダーとかマーヴィン・ゲイとか、ああいう黒人しかやっちゃいけないというか、いい意味でそうじゃないと成り立たないはずのカテゴリーな気がするんだけど。ソウル・ロック然り。年長者がやってこそ、みたいな。

多少なりともジャミロクワイとか大昔一人でコピーしようと奮闘した結果全くモノにならなかったりしていた学生時代の自分に聴かせてやりたい。日本にもこういうのあるんだって。あとボーカルの方のスター感がなんかすごい。よくわからないけど。

 

パスピエ - 永すぎた春 / ハイパーリアリスト

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パスピエすっごい好きなので今回の新譜はド直球ストライクでたまらなかった。「ハイパーリアリスト」のピコピコ感を聴くために2016年は始まったんだと言っても過言ではない。

パスピエって、聴く人の印象はそれぞれだと思うけど僕は決してウェルメイドなバンドじゃないと思っていて…。均整が取れてるとかそういうわけじゃないにもかかわらず、これこそ「THE 今風のポップスバンド」って言えてしまうあたりに音楽シーンの隆盛を多少なりとも感じる。

自分が元々洋楽とか全然興味なくて、基本的には邦楽ロックだけをひたすら聴き漁って育った人間だから好きっていうのもあるかもしれない。みんなKANA-BOONとかKEYTALKとかフレデリックとか夜の本気ダンスとか安直で好きじゃないとかすぐ言うけど全然普通に好きだし。4つ打ちダンスビートはやっぱり正義だよ。困ったら裏拍でハットを開ければいいんだ!!!!

 

 

さすがに買いすぎたとは思う。

俺のTIF2016振り返り~3日目~

9:45~9:55 (SMILE)ラジオ体操

10:00~10:30 (SMILE)スペシャルブルーTシャツホルダー

10:40~10:55 (SMILE)大阪☆春夏秋冬

10:55~11:10 (SMILE)妄想キャリブレーション

11:10~11:25 (SMILE)つりビット

11:25~11:45 (SHIP)青山☆聖ハチャメチャハイスクール

11:50~12:10 (SHIP)PASSPO☆

12:20~12:35 (DRE)絶対直球女子!プレイボールズ

12:55~13:25 (SMILE)アイドルネッサンス×PASSPO☆

<物販とご飯タイム>

14:20~14:35 (FES)sora tob sakana

14:30~15:00 (HOT)風男塾

15:05~15:35 (HOT)さくら学院

15:40~16:10 (HOT)夢見るアドレセンス

16:15~16:45 (HOT)Negicco

16:50~17:20 (HOT)妄想キャリブレーション

17:25~17:55 (HOT)3B Junior

17:55~18:25 (HOT)ひめキュンフルーツ缶

18:40~19:25 (HOT)でんぱ組.inc

19:35~19:55 (SMILE)ベイビーレイズJAPAN

19:55~20:15 (SMILE)アップアップガールズ(仮)

20:25~20:55 (SMILE)スマイルフィナーレ

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最終日ということで、TIFと言えばラジオ体操!!そして推しジャン!!

絶対1回は行きたいと思ってたから行けてよかった~。楽しかった~。

この日必須だったのはPASSPOルネッサンス!!バンドぱすぽで「17歳」をコピーするっていう最高にあがるやつ…。あともう終始のあちゃんの顔がおもしろかったな~。ちゃんとマイクをぱすぽ持ちしてたりするあたり、本当にアイルネはぱすぽ好きなんだな~と思った。

午後からはずーっとHOTにいた。夢アドとかNegiccoとかは見たかったけど、そもそも入場規制かかってたし、1回でも外出たが最後、二度と中には入れないと思ったのもあってまあ最後だし、大物ドンと見とくか!っていう感じになった。あともう炎天下の屋外にいるだけの体力がなかったっていうのも理由の一つ。

ここのHOT STAGEでよかったと思ったのは、風男塾Negicco風男塾はTIF開始以来皆勤賞のグループだけど、初期のメインステージでのライブには全然お客さんが入ってなかったのに、今日は満員だよ!!!っていうところに感極まって浦正さんが泣いてたりっていうのに始まって、メンバー全員が「最高だよマジで!!!」って思いながらやってるな~っていうのを見ててすごく感じた。

Negiccoはもう安定の超平和なポップスライブ。ほぼノンストップでずっと曲をやってくれたんだけど、平和すぎて。夜のスマイルガーデンでサイ投げまくってるピンチケ共の首根っこひっつかんで連れてきて見せてやりたいレベル。世界中の為政者がNegiccoのライブを見れば世界から戦争はなくなると本気で思っている。それぐらい平和であったかい時間だった。

でんぱはもう僕にとって語ることなしというか。よくぞやってくれたという感じ。結果的にこないだのサマステのフェスセトリとは全然違ったけど、キボンヌとかやるんだ!っていう意外さもあり、ちゃんと大トリとして締めるところは締める、夏の一つの思い出としてちゃんと昇華させてるところはやっぱりさすがだった。圧巻。

それからスマイルを見に。まあ多少とは言わず荒れたけど、それでもトリのアプガは最高だった。アイドルヲタク全員もれなく、ああいうサイリウムの使い方できればいうことないんだけどなあ。最高だった、「サイリウム」。


アップアップガールズ(仮)/サイリウム【歌詞字幕付き】横浜BLITZ大決戦より

そしてスマイルフィナーレでついに来た負けん気!!チャオベラ・きっかが出てきたときのウオオオオオオって感じは現場にいないと分かんないな~。テンション上がったし、何気最後にリンガーにとっても嬉しい展開があったり、ドロシーの「好きよ→オレモー!」が最高すぎてちょっと泣きそうになったり。


Dorothy Little Happy - デモサヨナラ

 

そんなこんなで俺のTOKYO IDOL FESTIVAL2016、無事終演。

最高の夏休みでした。また来年お台場でお会いしましょう。