楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

「9mm Parabellum Bulletが好きだ」って言う人が好き。

知ってる?9mm Parabellum Bullet

いや、みなまで言うな。何が言いたいかはわかる。「読めない」と。

 

「キューミリ パラベラム バレット」と読むらしい。最初は「キューミリ」じゃなくて「ナインミリメィトォー」的な読み方をするのかなと思ったんだけど思いのほか日本男児だった。まあそんなことはどうでもいい。とりあえずこのMVを見てほしい。

 

どうでした?

いや、みなまで言うな。何が言いたいかはわかる。「意味が分からない」でしょ?わかる。俺も最初そう思った。

街中でおもむろに日本刀を構える美女とスタッズバリバリの革ジャンを着た男、いや、男というよりもはや彼こそがスタッズそのものかもしれない。そんな2人がレスポールでいいだけ殴り合ったあとお寺でカレーを食べラストは大爆破。そんなMV。

これこそが9mm Parabellum Bullet。これこそが、僕が高校・大学時代に最も熱狂的にハマったバンド。今日はそんなバンドの話。

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横浜から出てきて数年、上の「Supernova」を出したころの9mmはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、そんな9mmに落とされた大量の飛ぶ鳥の中にいた一羽が僕。とにかく馬鹿みたいに9mmのCDばっかり聴いていて、「洋楽?9mmのほうがカッコいいじゃん」「えー!シングルなのにライブ音源1時間も付いてんじゃーん!」としょうもないことに一喜一憂しながら、僕が今の邦楽ロック至上主義者に成り下がるきっかけを作り、ジミヘンやクラプトンやスティーブ・ヴァイザック・ワイルドジョン・フルシアンテみたいなギターヒーローに周りの楽器小僧がキャーキャー言っていた中僕が追いかけていたのが滝善充。

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周りのギターキッズたちが「BOSS!MAXON!オーバードライブ!ディストーション!キャイキャイ」とはしゃいでいたさなか、僕が生まれて初めて買ったエフェクターはBOSSのオクターバー。もちろん使いこなせなどしなかった。

  

9mmを誰かが語るとき絶対に口にするのが「9mmはダサいのがかっこいい」という謎の理論。最初は何言ってんだと思ってたけど、これ以外に9mmの良さを言い表す言葉が見つからないのが事実。

 


9mm Parabellum Bullet - シベリアンバード 〜涙の渡り鳥〜

ね、わかったでしょ。ダサい。最高にダサい。なのにカッコいいのはなんでだろう。そもそも「涙の渡り鳥」ってなに?あとその前後についてる「~」もなに?

 

そんな9mmも結成10年をあっという間に過ぎ、既に円熟期。4~5年前に落とされた大量の鳥たちはいよいよ回復の兆しを見せてあちらこちらへと飛び立っているのが現状なのに、僕はいまだに落とされたまま。一向に傷が癒えない。ずっと9mm聴いてる。

 9mmに対する考え方ってって実は3周ぐらいしてると個人的に思う節がある。「ダサいのがかっこいい」のが第1段階、「『ダサいのがカッコイイ』っていう言い訳がダサい」が第2段階。そして今は、「『ダサいのがカッコイイっていう言い訳がダサい』っていう考え方がダサい」という第3段階。敵の敵は味方理論の発展版。

 

そんな9mmのことを好きになってくれるあなたが好きです。

ハートに火をつけようぜ!(スチャスチャスチャスチャ)


9mm Parabellum Bullet - ハートに火をつけて