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楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

最近聴いた良いアルバム3選

寺嶋由芙 - わたしになる

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アイドル戦国時代の真っ只中、あらゆる界隈のヲタにとっての心の拠り所であり、終着点であると断言できるソロアイドルこそが、間違いなくゆっふぃーこと寺嶋由芙

BiSを離れ、「#ゆーふらいと」でソロデビューしてからの2年半で発表したシングル曲をほぼ全て網羅した、ゆっふぃー初のフルアルバム。ここまでのソロ活動の集大成と言ってもいい1枚。もう、聴けば聴くほど正統派。

音源もそうなんだけど、歌詞カードにはじまるアートワークまで完成度がすごい高くてめちゃめちゃ満足。完成度が高いのもそうだし、制作サイドの楽曲とゆっふぃー本人に対する愛が溢れてる。当然ゆっふぃーがこのアルバムにかける愛も溢れまくり。盤面持ってる人にしか伝わらないけど、歌詞カード13・14ページの見開きをぼーっと眺めているだけで2~30分はあっという間に過ぎる。

やっぱ「#ゆーふらいと」最高だな~っていうのを一通り聞いて思った。ここから寺嶋由芙が始まったわけだし、オリジンでもありアンセムでもあるわけで。覚悟と意志。

名盤感しかない。1stフルアルバムってどのアーティストが出しても発展途上というか、粗削り感が多少ながらも感じられるはずなんだけど、ゆっふぃーのこれに関してはすでに完成されきってるな~って感じてしまった。ここに今後何を上乗せしてくれるのか。

 

 

BiSH - KiLLER BiSH

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最近BiSHの話しかしてねえな俺。でもそれぐらいマジでBiSHいいんですよ。

オリジナルメンバーだったハグ・ミィの脱退後、新メンバーのアユニ・Dが加入して初のアルバム。個人的には2016年のベストアルバムはRYUTistの「日本海夕日ライン」でもう決まりかなと思ってたんだけど、マジでそこにタメを張るというか、路線は全然違うんだけど圧倒的な名盤感。その名盤感を際立たせているのが、加入して1年経ったリンリンと、新加入したアユニ・Dの作詞力。

リンリンは今作中「ファーストキッチンライフ」「Am I FRENZY??」「My distinction」の3曲の作詞を、アユニは「本当本気」の作詞を担当してる。そもそもBiSHはメンバーに歌詞を出させて良かったものを採用するっていうやり方だから歌詞が良いのは当たり前なんだけど、あまりにも真に訴えかけてくる。

リンリンは前作の「FAKE METAL JACKET」でもこの「beautifulさ」の歌詞を書いてて、うわあこいつやべえ歌詞書くなと思ってたんだけど今回はその振り切れ具合が半端ない。

強制的に今日が来て 見えもしない時間を睨み

足音立てて遠くまで でっかい地球を潰し歩く

ー「My distinction」

 アユニはどんな感じなのかな?と思ってたらもう俺のど真ん中直球。こういう女の子こそBiSHにいるべきだろうっていう感じ。

本気出すのは今ではない 嘘じゃない 知ってた?

三角形でいう底辺じゃねえ

頭がおかしくなっちゃっても 妄想じゃない 知ってた?

白昼夢で終わらない 嗤うんじゃねえ

ー「本当本気」

 こういう、決して高尚な精神観を持っている訳じゃない人の書く歌詞って鋭く刺さる。BiSHを見てるとすごいそれを感じる。だから良いと思っちゃうんだろうな。自分を投影してるように感じてしまう。

 

 

泉まくら - アイデンティティ

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福岡の女性ラッパーって言えばいいの?ヒップホップMC?

そんなに詳しくないんだけど、前からちょっとずついろんな曲をかじって聞いてたのに比べて全然違う印象でびっくり。こんなにロートーンで歌う感じだったっけ?って思いつつ、あれ?こっちのほうがよくね?って思ったり。

トラックメイキングは全編通してnagacoさんって方がやってるんだけど、この人のトラックめっちゃいいな~と。抒情的なんだけどアッパーで、でもどこか悲しさを秘めてるような。ヒップホップのトラックとして成立してるのに、どこか物悲しい。

「枕」の歌詞にもあったり本人もインタビューで喋ってたりするけど、「生まれてきた時点で、自分にしかできないことって8割ぐらい終わっている」っていうのが結構ショッキングだけど確かにそうかもしれないと感じてしまった。「他人のドラマにいつもチョイ役」っていう捉え方をするあたり、自分に自信がない人の典型というか、ああそういわれてみれば確かに…と思わされてしまう。