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楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

仮面ライダーアマゾンズ、おもしろい。

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【New PV】仮面ライダーアマゾンズ

意外と見てない人が多いみたいなのでぜひ見てほしく、これの話します。

 

仮面ライダーアマゾンといえば、言わずと知れた仮面ライダーシリーズの4作目。1号・V3・Xと割と王道ヒーロー路線を踏襲する流れができつつあったにもかかわらず、Xが意外と不振だったことに由来して超ド級の異色作をやってみようというコンセプトのもとに誕生した異形のヒーロー、それがアマゾン。

めちゃめちゃ面白いのに大人の事情で24話しかなかったり、それなのに1話に登場したゲドンっていう敵集団が10何話かそこらであっという間に退場してしまってガランダー帝国っていう新しい敵集団がどこからともなく参戦してきたりと何かにつけて突っ込みどころが多いにもかかわらず、突き抜けた異色性と怪奇性が一定の特撮ファン層から未だ熱い支持を受けている。日本ヒーロー史に残る名作かつ異作と言える。

そして仮面ライダー生誕から45周年となった今年制作されたのが、そのアマゾンを原点としつつも設定やストーリーをすべて新調し、リブート作品として世に送り出されたこの「仮面ライダーアマゾンズ」。これが今年の6月に全話配信されたんだけど、マジでおもしろかった。

 

まず地上波ではなくてAmazonプライム・ビデオでの限定配信だったため、いわゆる日曜朝8時からの仮面ライダーとはちょっと毛色が違う。もちろん子供が見てもある程度楽しめる内容にはなってるけど、基本的には硬派かつ重厚かつグロテスク。10年前に劇場公開された「仮面ライダー THE FIRST」と「~NEXT」に通ずる雰囲気があるというか、あそこまで暗くはないにしても「これ、子供が見たら泣いちゃうんじゃない?」っていうぐらいかなり攻めた演出が多数。

それもそのはず、設定上最も重要なコンセプトは「食人」。劇中の企業・野座間製薬が過去の実験で作り出した、人間のたんぱく質を極度に好む「アマゾン細胞」に翻弄される人々を描く物語がベース。劇中で呼称される「アマゾン(=アマゾン細胞の実験体)」は、アマゾン細胞の活動を抑制する薬剤が切れると自我を失い、ばったばったと人間を食べていく。それはもうとにかく食べる。食べたすぎてしょうがなくなるらしい。

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↑とにかく人を食べる。

 

劇中登場する仮面ライダーは2体。水澤悠が変身する緑のアマゾンオメガと、鷹山仁が変身する赤のアマゾンアルファ。ちなみに水澤悠も鷹山仁も、経緯の差こそあれどアマゾン細胞のキャリアで、今作ではライダーが自分たちの同類を倒していく話になっている。これが意外と終盤になってポイントになってくるんだけど…。

オメガとアルファはしばしば「養殖」と「野生」みたいに分類されることが多くて、悠は自分の足で外に出たことがない、養殖のアマゾン。仁はアマゾンになる前から、自分で殺したもの以外は口にしたことがないという野生のアマゾン。この対比と、中盤から終盤にかけて悠が「養殖から野生にかえっていく」過程が割と見もの。

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↑養殖のアマゾン、水澤悠ことアマゾンオメガ。

 

他にもいろいろと語りたいことあるけどキリがなくなる…。特にスタッフ陣とか…。メイン監督は石田秀範さん、脚本は小林靖子さん、プロデューサーは白倉伸一郎さん。もう、平成ライダーフリークに言わせればありがとうございます!!!!!みたいなメンツが好き勝手やっているというのが最高にエモい。

仮面ライダーだけど、仮面ライダーじゃない」って感じるところも結構おもしろいというか。劇中に「仮面ライダー」っていう呼称は1回も出てこないし、白倉プロデューサーが思い描く『単純な勧善懲悪ではないライダー物語』を地でいってるからこそこういう重厚なストーリーでやりくりできるのかなとも思う。

 

Amazonプライム・ビデオでの全話配信が完了して、今はBS朝日TOKYO MXの2局で放送中。来年春には2期の制作も決定しているらしく、まだまだこれから楽しめるコンテンツ。というわけで今年イチオシのライダーコンテンツ、アマゾンズ。おすすめなのでぜひ。これのためだけにAmazonプライム入っても損しないと思う。

個人的には七羽さんが最高のキャラかつ意外と劇中めっちゃ重要な立ち回りしかしてなくて大好き。

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東亜優さん演じる、泉七羽。アマゾンアルファこと鷹山仁のパートナー。