楽曲評論家クソDDのアイドル三十七房

アイドルの話しかしません。

楽しく見れるアイドルソングのMV特集

アイドルの何がおもしろいかって、競争が激しすぎるがゆえに「新しいものをどんどん出していかないと消える」っていうところで、アイドルのコンセプトそのものもさることながらその最たるものがMVだと思う。

以前はPV(プロモーションビデオ)って呼ばれてたけど、楽曲の宣伝用だけではなく、その映像自体を一つの作品として取り扱おうというのが主流になってきてMV(ミュージックビデオ)と呼ばれるようになった、というのは既に一昔前のお話。

 

lyrical school - RUN and RUN


RUN and RUN / lyrical school 【MV for Smartphone】

このMVは絶対スマホで見てほしい。

ありそうでなかったところをうまく突いてきたなというか、今だからこそ作れるMVだなと思う。iPhoneの人は絶対間違えて通知とかタップしちゃいそうだけど全部演出。

途中で出てくるツイッターのタイムラインとか全部手動で動いてたりする感じとか、よくよく考えたらiPhone1台あればこの動画誰でも作れるはずなのに確かに何で今までなかったんだろう?っていうアツさ。

MVのクオリティに隠れがちだけどやっぱりリリスクの曲はいい。ヒップホップアイドルと言われたらまずやっぱりリリスクが出てくると思うし、何よりみんなラップ上手い。韻の踏み方をちゃんと心得てる歌い方をしてるなあって感じる部分が多い。

 

武藤彩未 - パラレルワールド


武藤彩未 「パラレルワールド」 | Ayami Muto "Parallel World" - Welcome to Japanese Little Red's dream world

いわゆる「一発撮り」のMV。最初から最後までをワンカットで撮影してる。

真っ暗な中にスポット一発当たってるだけで、ドミノのでかいやつみたいな板を黒子さんが次々運んで世界観を表現してる。曲名が「パラレルワールド」っていうのもあって、不思議な世界観がうまく出てるし、背景色が黒1色なはずなのに場面場面によって別の背景が見えてくるフィーリングがある。「仮想大賞」を思い出してしまった。

武藤彩未さんはさくら学院の初代リーダーやってた人で有名だけど、去年の暮れに活動を休止しちゃってて、最後に出たスタジオアルバムのリード曲がこの曲。早く戻ってきてほしい。海外に留学してボイトレとかやってるみたい。

 

夢見るアドレセンス - リーダーシップ


夢みるアドレセンス 『リーダーシップ』

今日この記事を書いてるのは今日このMVを見てしまったからです。

最初の1分ぐらいなんでこうなってるのかわからなくて、マイケル・ジャクソンがよく使ってたあの舞台装置使ってんのかな?と思ったんだけどそもそも全然違ってた。しかしこんな状況下でよく涼しい顔して踊れるなーと。いろんなアイドルの衣装展とか行ったけど、ああいうガチャガチャした服着ててよく踊れるなっていうのとおんなじレベルの感想。

夢アドだけじゃなくてPASSPO☆とかアプガとかでんぱ組とか、最近はMVの芸術作品志向がより強くなってるのか、エンドロールの入ってるMVが多い気がする。1本短編映画見たみたいな気分になるので割と好き。

全然関係ないけど、夢アドの志田さんと東京女子流の新井さんがこの夏だけの「志田サマー新井サマー」っていうユニットを組んでTIFとか出るらしい。東京女子流ってちょっと前に「私たちはアイドルではありません」宣言して以来アイドルイベント出てなかったのに、まさかこんな形のスケープゴートでアイドルフェスに出てくるとは!でも曲めっちゃいいし多分見に行く。

 

でんぱ組.inc - STAR☆ットしちゃうぜ春だしね~ファンファーレは僕らのために


でんぱ組.inc「STAR☆ットしちゃうぜ春だしね」MV Full

僕の本推しかつメイン現場のアイドル。今年の頭に3か月連続で3本のシングルを配信限定リリースしていて、その第3弾と第2弾の曲をひとつのMVにまとめてしまっている。

1曲目はちゃんとしたMV、2曲目では1曲目のMVと共通した世界観の中で「エンドロール」を追っかける一発撮りの展開になってて、全部見ると9分弱と長めのMV。だけどぜひ全部見てほしい。

全体を通してでんぱ組ヲタにとっては多幸感溢れる感慨深い構成になってて、特に1曲目のラスサビ前のカットで最高に泣ける(タイムコード的には3:33~ぐらい)。多分2~30回は見てるはずなのに、それでも今見ると泣けてくる。これまでのでんぱ組の集大成があの1シーンに詰め込まれている感じがして。カチンコが鳴った後に半音転調で始まるラスサビ。思い出すだけで幸せになれるワンカット。あと僕の推しが怪獣になってるのが普通にかわいい。

エンドロール追っかけも、ところどころに小道具がちりばめられてたりして制作側の愛を感じる瞬間がたくさんある。あとラスサビで相沢さんがバトン落としちゃって照れ笑いするとことかマジで最高。

最近になって思うけどでんぱ組のMVって名作が多い。前作の「あした地球がこなごなになっても」のGoPro駆使した球体映像とか、「サクラあっぱれーしょん」の一発撮りとか、「アキハバライフ♪」の秋葉原古今集みたいな映像とか。いやー、いいなーでんぱ組。やっぱりいいなー。